契約編:界の世界観
プロローグ
ダンと「ザ・ジャッジメント」の戦いから数日、「審判の日」と呼ばれるようになったあの日を境に「レクリス」は変わってしまった。世界を繋ぎとめていた「魂ノ石板」が崩れ始め、各地にザ・ジャッジメントの残滓「審判獣」が闊歩するようになったのだ。
空から今にも消え入りそうな弱い光が1つ地上に落ちた。光の落下地点に駆け寄る白い髪の少女。そこには傷ついたブレイドラが倒れていた。
- 「君っ、すごい怪我じゃない! 今すぐ助けるからっ!」
- (ダンを……助けて……ダンは、審判の……牢獄に…囚……われ……)
- 「ダンが、生きてる!? ……よかった。ダンをレクリスに呼んだのはあたしなんだ。いいよ、あたしに任せて。最後まで面倒みるから」
ブレイドラを助けた少女の名はトア――レクリスを救うためにダンを召喚した「契約の巫女」である。トアは姉弟同然に育った「零相棒ウィズ」と共にダン救出の旅に出ることになる。
手掛かりとなるのはブレイドラから聞いた「審判の牢獄」という言葉のみ。二人は賢者と呼ばれる「先導龍ドラゴエルダ」を訪ねるため「サイクロキャニオン」を目指す。